政治経済

非正規労働者やフリーランスが休業したら10万円を特別融資?給付じゃないの?

安倍内閣が今回、ウイルス感染対策について経済の面では非正規労働者やフリーランスが休業した場合10万円を特別融資するという発表をしました。

中小企業に対して日本政策金融公庫が実質無利子無担保の融資を行うことを決定したと宣言しました。

中小企業に関してはともかく、なぜ非正規労働者とフリーランスは「融資」なのでしょうか。

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特別融資?貸付なの?利子払わないといけないの?

まず決定している内容として、安倍内閣がウイルス感染対策について、経済面では雇用の維持と事業の継続を当面最優先に全力を挙げて取り込むという宣言をしました。

具体的には、中小企業に対して日本政策金融公庫が実質無利子無担保の融資を行うことを決定したということです。

これは大変いいことだと思いますし、決定段階であり、まだ準備ができていない状況ですので早急に行っていただきたいと思います。

現実問題として倒産自主廃業が増えていますからね。

しかし問題なのは、政府が低所得者の生活を支援する生活福祉資金貸付制度に特例を設けて収入の減った非正規労働者のフリーランスの世帯を対象に休業した場合10万円を融資するという方針を固めたそうなんです。

これ、「何で融資なの?」という疑問です。

このウィルスの影響で非常事態の中、仕事がなく、収入絶たれ、貯金もなく、これからどうしようかという時にたった10万円しかもらえない。

しかも融資ですから…。

給付すればいいのに、なぜ貸付るのかという疑問です。


海外では、例えばで香港政府は18歳以上の永住者を対象に1万香港ドル(約14万円)を支給すると言っています。

ご存知の通り、香港は日本よりも国の規模が小さいく、総人口が752万人なのに700万人に支給すると言っているわけです。

なのに日本はたった10万円で、しかも融資です。

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月10万円では生活できない

実際のところ10万円で生活できないでしょう。

しかもそれは融資であって、後で返さなければならないわけです。

融資ですから利子も発生しますよね。


このような対策で非正規労働者やフリーランスの人を救えると安倍内閣は思っているんでしょうか?

このような対応について、ネットでは相当炎上し、騒ぎになっていました。

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給付にできない、貸し付けしかできないのは安倍政権の失政

結局、国家は国民を助けてくれると思っていたけれども、実際は助けてはくれないんだということです。

今回の事態は、国民の誰が悪いわけでもないわけです。

正規雇用の方が悪いわけでもなく、当然フリーランスの方が悪いわけでもない。

誰が悪いのかあえて言えば安倍政権の失政でしょう。

春節のインバウンドに飛びついて、安倍政権があれだけ反対する意見が多かった消費増税をしてアベノミクスを崩壊させ、経済を悪化させました。

そんな経済状況に陥ったため、春節でなんとかインバウンド需要を期待したいという目論見で中国からの感染者を無条件に日本に入国させたわけです。

その結果、日本で感染が広まっって、挙句の果てに休業せざるを得ない、仕事がないという、そういう方に対して10万円を貸し付けるというのはどういうことか?

このような政策は、世界で日本だけなんじゃないかと思われます。

10万円でどうやって生活するのか?という話ですよ。

たった一回きりの10万円を特別融資されたところで4月や5月は?という話になってくるじゃないですか。

1月下旬でウィルスの問題が深刻化してきて、2月上旬の段階からもう仕事がなくて休業状態になっている人はたくさんいるんです。

学校が一斉休校されて3月から完全に給料途絶えているという人たちもたくさんいるわけです。

その対応策がたったの10万円でしかも貸付で、これでなんとか生活しろという話はないでしょうと言いたいところです。

貸付ということですから、後々返さないといけないわけですからね。

10万円融資してもらうくらいなら生活保護の方が割がいい

ウィルスの影響を仮に乗り切ったとしても、その後の非正規の方やフリーランスの方の生活水準はどうするんだということです。

これははっきり言ってしまうと、10万円融資してもらうよりも、さっさと生活保護に頼った方がいいという話になってしまいます。

安倍政権は生活保護との兼ね合いもちゃんと考えてこのような発表をしているのかなと心配に思うんですよね。

ちゃんとわかって宣言しているの?って。

10万円融資してもらうんだったら、生活保護を申請してもらった方が国民としては割がいいっていう風にみんな思っていますよ、その辺はちゃんと検討したんですか?と問いたくなります。

今回の安倍政権の対策は、日本の大学生や高校生向けの奨学金の制度とまったく一緒です。

学生にローンを組ませておきながら、奨学金と名乗ってお金を貸し付けるという日本のおかしな制度そのままです。

本当に困っている人を救う意思がまったくないという政府には本当に呆れるばかりです。

このような特別融資で国に頼るという意識は捨てた方が良いと思います。


個人個人で副業や複数の収入源を持たなければならない時代へと突入したのかもしれませんね。

このような状況であれば、いざとなったら生活保護を利用したほうがいいと思います。

政府は助けてくれません。

最終的には自分の身は自分で守ることが必要ということです。

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