政治経済

会社が潰れる前兆が!?中小企業の大量倒産を防げるタイムリミット

今、中小企業大量倒産を防ぐためのタイムリミットがもう目前に迫っている状態です。

この3月末までしか持ち堪えられない中小企業がたくさんあります。

ここは政府の対応次第で将来の日本経済の運命が決まるところですが、今のところ期待できるような対応策とは言えませんね。

今後、中小企業がどうなっていくのか?日本経済の行方は?について見ていきたいと思います。

スポンサードリンク

中小企業はほとんどが自転車操業

ついに日経平均株価が1万7000円台を割りました。

16690円に株価が急落しています。

日経新聞にも出ていますが、現在、「資金繰り相談が3万件、中小の手元資金1ヶ月分」という記事が掲載されています。

これはどういう話かというと、まずウイルスの影響で企業はモノが売れないため資金繰りが非常に困っている状況になっています。

中小企業の基本的な手元資金は 1ヶ月分、良くても2~3ヶ月分くらいあるんですが、基本的には自転車操業で回してるところが多いです。

中小企業はそういった資金繰りで回していますので、非常に今倒産の危機にさらされています。

スポンサードリンク

タイムリミットに間に合うのか?遅すぎた政府の対策案

それを防ぐために政府は対策を打ち始めました。

まず信用保証協会が保証対象を拡大して売上高が20%以上減少した企業に対して、金融機関からの借入額を100%保証するとしています。

また、日本政策金融公庫が売上高が5%以上減った中小企業や個人事業主に実質無利子・無担保で貸付をするといった対策を打ち出しました。

しかし、やっと今になってそのような政策が打ち出されたわけです。

中小企業はこれを日本政策金融公庫に申し込んでから決定までに2週間かかるわけです。

今現在、資金繰りが危なく手て3月末に本当にお金が必要だという状況なのに、数週間も審査されてたら、中小企業の資金繰りはもたないですよね。

結局、この政府の決定がやっぱり遅すぎたわけです。

中小企業の支援策を決めたけれども、その効果を発揮せずに中小企業が大量倒産していく…そういった現状にさらされているわけです。

また東京商工リサーチが中小企業を対象にウイルスの影響に対して調査した結果、サプライチェーンに支障が出ているという会社が39%。

製造物が入ってこないということで生産できなっくて困っているわけですね。

また営業や生産活動イベント中止に伴う受注売上減が25.8%。

国内消費不振が13.7%。

インバウンド需要低下が9.7%ということで、多くの会社がこの新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ちているという状況が出ているわけです。

スポンサードリンク

中小企業の経営はすでに限界にきている

さらに飲食店夜のお店が危機を迎えています。

飲食店やキャバクラやクラブなど、日銭を稼ぐビジネスをされている場合、今ウイルスが拡大していて人が外に出ないという状況で、非常に経営難に陥っています。

当然個人消費が日本のGDPで大きな割合を占めるわけですから、このまま長期化すればさらにGDPが大きく落ち込んでいくわけです。

それもこれも2019年10月の消費増税によって10月から12月期は改定値ではマイナス7.1 %という非常に厳しい状態に陥ってるわけです。

これが2020年1月から3月期、つまりまさにウイルスの影響でどのくらい下がるのかというのが非常に問題になります。

日経新聞のエコノミストたちが大体予測したところ、マイナス3.0%さらに下がるのではないかということを予測しています。

つまり少なくともマイナス10%は下がると言っているわけですが、これだけGTPが下がったら大変危険です。

でもこのマイナス3.0%ぐらいで本当に済むのか疑問です。

中小企業が大量倒産して廃業していき、全く物が売れない事態に陥っている今、マイナス3.0%では済まないような気がしますね。

旅館やホテルも人がいない状態が続いています。

京都では観光地で感染が広がってるのでホテルにまったく宿泊者がいないわけです。

旅行サイトを見てみると、ホテルの一泊料金が2000円とか3000円とかざらにあります。

ほぼ投げ売り状態ですが、それでもお客さんが入らない状態です。

観光サービス、飲食サービスはもう壊滅状態です。

そういった状態で、バス旅行会社なども観光客の減少で困っています。

リフォーム会社さんは部材が入ってこないので、例えばトイレの部品とかキッチンなどのリフォーム受注しても施工できないという話も出始めています。

このような状態がさらに長期化すれば、あるシンクタンクではGDPが半減するとまで言っています。

どこまで長期化するかにもよりますが、中小企業の資金繰りが通常一ヶ月~3ヶ月くらいですが、これが半年とかなったら間違いなく今回の日本政策金融公庫からお金を借りたとしても、その額で足りるのか?と思います。

そして政府は無利子・無担保で貸すことを続けられるのか?という疑問もあります。

それができないって話になれば、やはり中小企業や小売店等の個人事業主は倒産してしまうという非常に厳しい状態になっています。

日本が潰れる危機|これを乗り越えれば光明も

これからの日本は大きく三つの危機に直面していくでしょう。

1.中小企業や大企業の大量倒産

資金繰りが困って3月末に表面化してくると思います。

2.雇用の問題

大量倒産すれば、当然職を失う人が出てくるわけです。

またはリストラもあります。

そういったことで雇用が不安定になり、収入が不安定になるので景気悪化に拍車がかかるわけです。

雇用は1回崩れると大きく経済が低迷していきます。

1回雇用が崩壊したものを立て直すのは非常に難しいので、この段階になると本当に日本経済の立て直しは厳しくなると思われます。

3.金融システム不安

企業倒産と同時に、低格付け債が債務不履行を起こして銀行が損害を受けてしまう事態に陥るという懸念です。

そういったことが起きると金融機関が倒産する事態となり、金融システム不安を招く可能性があります。

現在はまだ「1」ですが、この「1」をなんとか抑え込むことができればいいですね。

これを抑え込めなければ、2~3と立て続けに起こってしまいそうです。

でなんとか政府には「1」でとどめてもらわないと、リーマンショック以上の経済クラッシュが日本を襲ってくる可能性もあるということです。

スポンサードリンク