アメリカ国務省が19日にアメリカ国民に対し、全世界への渡航情報を最も厳しい「レベル4」に引き上げました。
つまり、アメリカ国民に対して全ての海外渡航の中止を勧告した形になります。
この「レベル」は1~4までありますが、それぞれいったいどのような警戒レベルなのかご紹介します。
アメリカ国民に対し全世界への渡航禁止を勧告!
アメリカ国務省がアメリカ国民に全世界への渡航情報を「レベル4」にしましたが、これはアメリカ国民に対して全ての海外渡航することを禁止したことを意味します。
また、海外に滞在するアメリカ国民はすぐに帰国するよう要請しました。
国務省は
「海外への渡航を選択した場合、渡航計画は深刻な障害に見舞われる可能性があるほか、出国後は長期の海外在留を余儀なくされる恐れがある」
とし、さらには
「海外にいる米国居住国民は、民間手段による出国が認められ、長期の海外在留を予定していない限り、直ちに帰国手続きを取るよう求める」
と発表しました。
「レベル」とは?レベル1~4それぞれの意味は?
その「レベル」が最高の「レベル4」にしましたが、そもそもレベル1~4とはどういう渡航制限レベルなのか見てみましょう。
・レベル1が「Exercise Normal Precautions(通常注意)」で最も危険度レベルが低いです。
・レベル2が「Exercise Increased Precautions(十分注意)」です。
・レベル3 が「Reconsider Trave(渡航の是非検討/中止勧告)」です。
・レベル 4が「Do Not Travel(渡航禁止/退避勧告)」で最も危険度が高いです。
今回、アメリカ国務省は、この一番レベルの高い「レベル4」を出したのですから、相当深刻な事態であり、そのように受け止めて考えているわけです。
一気にレベル4に上げたトランプ大統領と国務省
アメリカのトランプ大統領は2月末には、イランからの入国を禁止したり、韓国とイタリアの一部地域を最上級の「レベル4(渡航禁止/退避勧告)」に引き上げました。
アメリカ国務省は、中国とイランにはもうすでに「レベル4(渡航禁止/退避勧告)」をしていました。

韓国とイタリア、モンゴルには「レベル3(渡航の是非検討/中止勧告)」、日本とマカオ、香港には「レベル2(十分注意)」の渡航情報を出していました。
それを全世界の国への渡航に対して「レベル 4(渡航禁止/退避勧告)」にするという思い切った決断をしたわけです。
このくらいのリーダーシップが取れる環境というのは、日本の政界のしくみや力関係から考えるとうらやましい環境だなと思えますね。