イギリスの人気シリーズ映画の新作「007」が完成し世界各国で公開予定だったんですが突然中止せざるを得ない深刻な状態になりました。
原因はもちろんウィルスの影響です。
しかし、これにはイギリス政府の迅速な対応によるものです。
その辺を日本と比べながらご紹介します。
この記事に書かれている内容
007公開中止だけではなく、イギリス政府は恐ろしい予測を立てている
007は人気シリーズの映画で私も好きでることもあります。
報道によればようやく完成したということで今年公開される予定だったんです。
しかしウイルスの蔓延によって後悔が中止になったということです。
この公開中止の話の裏には、今イギリスでは恐ろしい予測に基づいて、国がその方向で対応しているという背景があります。
先日、ロンドン市長選で候補の方が東京オリンピックがもはやウィルスの影響で開催できないだろうから、ロンドンで開催してもよいなどとふざけたことを言っていました。
現実的にできるわけがないのに、選挙パフォーマンスのために不謹慎な発言だったとおもうんですが、実際のところイギリスもそんな状況ではありません。
結構深刻な状況なんですね。
イギリスのウィルス対策がすごい!
それはなぜかと言うと、現時点で感染者がどのくらいとかそういうことではなく、イギリスの保険省がまとめたレポートが衝撃的な内容だったからです。
「理性的な最悪のシナリオ」というレポートなんですが、感染が雪だるま式に拡大する。
そして現時点は初期段階にすぎないと。
まあここまでは日本と一緒の見解ですが、イギリスは実はさらにしっかりと現実を見ています。
イギリス政府は、さらに将来のリスクをしっかり見据えている内容を発表しています。
それは今後2~3ヶ月の間に爆発的に感染が広がる恐れがあるという見解を持っています。
今、日本では勝負はここ1~2週間だと言ってますが、イギリス政府はそんな短期間の想定じゃないんですね。
今後2~3ヶ月の単位で見ていますから、この1~2週間頑張ったら感染を抑えられるという楽観的な話ではないとしています。
ここ2~3ヶ月が勝負だ!とイギリスでは捉えているわけです。
イギリス政府は新型コロナウィルス感染拡大を遅らせる対策として、市民に3ヶ月の自宅勤務を要請する可能性。https://t.co/cVLQ4S68Ua
— ヒロ・マスダ / Hiro Masuda (@IchigoIchieFilm) March 3, 2020
さらに報告書では大半の感染者は軽症で終わるだろうが、致死率は3%だと予想しています。
そして最悪の場合、イギリス国民の8割が感染し50万人が死亡するというシナリオを立てて行動しているのです。
ですから、日本政府とは全然危機感が違うわけですね。
イギリス法室の医学博士「イギリス人50万人なくなっても不思議ではない」
ロンドンの王室カレッジのファーガソン医学博士も「最も恐るべき事態が進行中だ、イギリス人50万人が亡くなっても不思議ではない」と王室の医師が提言しています。
政権を担うジョンソン首相はその提言に対して当然対策をとっているわけです。
医療と安全保障の専門家チームを設置して今対策をとっています。
保険省は全国11箇所の指定病院と100箇所の診療所で万単位の検体採取を行い、感染拡大の予防に努めているそうです。
引退した医師や看護師・医療従事経験者と軍にスタンバイを指示出来るように、新たな法律を整備するということをジョンソン首相は発言しています。
そういうことまで考えているということですね。
さらに ジョンソン首相は余程の重大な犯罪でない限り、感染防止を優先しろと言っています。
要は感染の恐れがある人をどんどん逮捕して隔離して行けと言っています。
イギリスはそのくらいの危機感を持って対応しているのです。
ロンドン王室カレッジのファーガソン医学博士も「最も恐るべき事態が進行中だ。英国人50万人が死んでも不思議ではない」と発言している。
政府が想定する最悪事態「国民8割感染 死者50万人」の衝撃 https://t.co/t9lWb2BIe8 #日刊ゲンダイDIGITAL— アトン (@aton_blog) March 7, 2020
イギリスと同じように日本も島国であり、しかも感染源の中国に日本は近いわけです。
それなのに安倍政権は対応が遅過ぎます。
安倍政権支持者の私でも遅過ぎると思います。
ようやく中国・韓国・イランの方に訪日客を全面ストップかけていますが、それはもう一か月前までにしておかないといけないことなんです。
今ごろになって、そのような対策を取ったところで、どれだけ効果があるか?と疑問に思えてしまいます。
イギリスは一番最悪のシナリオを想定して国家の持てる能力をすべてフルに動員しながら感染拡大をの防止に努めています。
そういった国と日本の違いは、その政権を担う首相・総理がどういう判断と行動をするかということです。
こういったイギリスを含め海外の国々のトップの判断・決断と対策の話を聞くと、やっぱり本の対応は手ぬるいし、感染拡大に対して意識が低いなということが改めて感じられます。
こういった事例を参考にして今の安倍政権が対応を変えていただければと思います。
ただ安倍政権支持者の私として一言。
ダイヤモンドプリンセス号の時、イギリス政府は何していた?(-_-)